家具屋に行くと目にするのがチェストと呼ばれるジャンルの家具です。
タンスは知っているけどチェストって何、と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はチェストとはどんな家具なのか特徴や種類を紹介しつつ、形状が似ているタンスとの違いにも触れながら解説していきます。
さて問題です、チェストとタンスとの違いは分かりますか?
チェストとはどんな家具か?
出典:楽天市場
チェストとは小物や衣類を収納する引き出しつきの家具です。
もともと中世ヨーロッパで長方形の収納箱として使われていた家具をチェストと呼んでいました。
呼ばれた当初は引き出しというよりは大きめの蓋つきの箱を指しており、ちょうどRPGなどで出てくる宝箱のようなデザインの家具でした。
出典:楽天市場
やがて引き出し付きのチェストが誕生しチェストオブドロワーズ(引き出し付きチェスト)と呼ばれるようになったのです。
それがいつしかチェストのみで呼ばれるようになって、引き出し付きの箱がチェストを指すようになっていきました。
このようにチェストが生まれた当初とは異なり、引き出しがついて蓋が省略されるなど進化したのが現代のチェストです。
チェストとタンスとの違いは?
出典:楽天市場
ここまではチェストとタンスがそっくりに感じた方もいるのではないでしょうか。
大まかに言えば、二つは同じ家具として扱われることが少なくありません。
洋風のタンスをチェスト、和風のものをタンスと呼んだり、脚がついているものをチェスト、脚がないものをタンスと呼んだりしています。
また、衣類や小物などを少量収納するようなタンスをチェストにしているケースもあります。
明確な線引きがされていないため、「タンス・チェストコーナー」というように併記している店舗やECサイトも少なくありません。
このように明確な違いがなく混同されてしまっているのが現状といえるでしょう。
チェストの種類を紹介!
ローチェスト
出典:楽天市場
チェストはタンスと一緒になっていますが、チェストとつく家具には主に3つの種類があります。
それは、ローチェスト、ハイチェスト、タワーチェストの3つです。
ローチェストは500~1600mmで高さが腰位のものを指します。
小さなチェストで、もともとの意味である箱のようなものがこのローチェストです。
-
ローチェストとはどんな家具?購入前にメリットとデメリットを知っておこう!
収納家具には種類がたくさんあって、その用語も日本語だったり英語だったりと複数あります。 その中で、チェストという家具があるのは知っていますか?
続きを見る
ハイチェスト
出典:楽天市場
ハイチェストは400~1200mmのやや幅が狭いチェストで高さが人の肩くらいまであります。
ここまで来ると日本のタンスにサイズが似ているため、制作者や販売者の言い方でチェストにもタンスにもなります。
-
ハイチェストとはどんな収納家具なの?ハイチェストのメリットとデメリットや注意点!おすすめ商品3選
衣類や様々なものを整理、収納するのがチェストです。 洋風のタンスともいえるチェストですが、様々な種類のものがあり、その1つにハイチェストが知られています。
続きを見る
タワーチェスト
出典:楽天市場
最後のタワーチェストは、幅や高さがチェストの中で最大級です。
人の身長よりも高く、主にウォークインクローゼットや納戸などの中に設置されることがほとんどです。
元来宝箱のようなものをチェストと呼んでいましたが、現在は様々なサイズがそろっています。
-
タワーチェストとは何?どんな家具なのか3つのメリットと3つの注意点を解説!!3つのおすすめタワーチェストも紹介!
チェストって言葉は知っていますか? チェストとは引き出し収納、つまりタンスのことを言います。 そのチェストの中にはいくつかの種類があって、中でも特に存在感のあるチェストがタワーチェストなんです。
続きを見る
まとめ
私が小学生だったころは日本のタンスが多く、実家の家具屋でもたくさん並んでいたのを覚えています。
今では、日本の桐ダンスでさえ、チェストと名前が付けられて販売されているので、大きくチェストとタンスの違いというのは明確ではないのかも知れません。
脚があればチェスト、脚がなければタンス・・・?色々なショップを覗いてみてもそのように分けれているようには思えません。
時代の流れとともに家具は名前を変えています。
チェストとタンスの違いは何かと聞かれたら、ハッキリとした違いはないものの洋風のタンスをチェスト、和風のものをタンスのように覚えておくのが良さそうです。
チェスト選びのポイントをまとめてあります。以下の関連記事を参考にしてください。
-
購入前に知っておきたいチェストの選び方!失敗しない為のチェックポイントはこれ!
収納家具の1つチェストは、選び方によって使い勝手や快適性が異なることから、イメージと違うという結果にならないようにポイントの確認が重要になってきます。 購入後に失敗しちゃったと公開しない為に、予めチェ ...
続きを見る
関連記事
アイキャッチ出典:楽天市場